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1996/11/22
Weekend Theater ID:19

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。

ハードボイルドOL
伊集院 涼子シリーズ
第4回
「容姿端麗」

韓国で起こった危機を乗り越えるため
八方手を尽くしていた社長から、涼子は
重要指示を新しい暗号で送信するよう
指令された。だが、この暗号は欠陥が
一部あり、ちょっと不安だった。
涼子はその事に言及したが、社長は強気
だった。
 「大丈夫。その分ペンタゴンでさえ
解読不能であることは実証済みだ。
だいたいのところが伝われば、現地の
優秀な連中が、後はうまく動くだろう。」
涼子は不安を残しながら暗号化に
取り掛かったが、やはりこれは難物だった。
予想を遥かに超える時間が掛かってしまった。
翌朝、同僚が出社してきた頃、ようやく送信が
終わった。
涼子は先日手助けをしたお礼にと、
アメリカ大使館でのランチパーティに、
社長共々招待されていたのだが、着替えに帰っている暇がない。
ロッカーには、アフターファイブ用の
少し胸元があいた、デイタイムではちょっと
ミニ過ぎるかもしれないワンピースがあった。
それでも一晩着続けた今の服よりはましだ。
涼子は
 「君の暗号分の効果を確かめてから
パーティに行くから、先に行っていてくれ。」
という社長の言葉通り、着替えてすぐ大使館
に向かった。やはりパーティ会場では彼女の
服はちょっと目だった。
社長が到着すると、すぐ涼子のそばに満面の
笑みをたたえながらやってきて、耳打ちした。
「だいたいいいね。おおむねりょうこぅ。」
顔を赤くしながら胸と太股を手で押さえる
涼子を、社長は不思議そうに見ていた。








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