2024/07/26
Weekend Theater ID:1468
おはよ~。
体に得体の知れない液体を
入れて、自ら病気を呼びこむ
不思議民族。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。
「世界はあなたを待っている。」
西園寺 愛シリーズ
第十六回
「裏口」
ユニバーサルのセキュリティ部門では
昨日未明から始まったWindowsOSの
重大エラーを示すブルースクリーン表示が
世界で多発し、殺到する顧客からの問い合わせ
対応に追われていた。
幸い、愛の所属する解析チームは早々と
競合他社であるクラウドストライクが提供した
セキュリティアップデートが原因である事を
突き止めていた。
「全部門でこの情報を至急共有して顧客
対応に当ってくれ。西園寺君、引き続き
顧客が自ら出来る解決方法も探ってくれ。
航空機業界・医療業界・金融業界など
多岐に渡る被害が出ている。世界で
850万台のPCが影響を受けている。
急ぎ解決策を提供したい。」
部長の戸田がAIディスプレイのオクトを通じて
愛のチームに指示した。
「愛、見て。クラウドストライクのセキュリティ
モード、ログインとゲストの他に別のモードが
存在するみたいじゃない?」
モニカが愛とディスプレイを共有しながら
クラウドストライクのセキュリティソフトの
解析画面を示した。
「そうなのよ。ログインもゲストも使えない
状況でも、このモードだけポートが開いているのよ。
ちょっと入ってみるから、モニカ、サポートお願い。」
愛は自分の解析結果も示しながらモニカに言った。
「わかった。でも気を付けて。」
愛が解放されたポートをたどって謎のモードに
侵入すると、あっさりとOSが起動し、メッセージが
表示さえれた。
『なんだなんだ?裏口大好き野郎だな?へへへ。
お前のログは記録したぜ。ハックバックして
お前の裸までさらしてやるぜ!覚えときな!』
モニカと愛は顔を見合わせた。
「何この下品なモード。ゲストモードじゃなさそうね。」
愛が『そうか!』と小さく言った。
「分かったわ。ハッキングして来たハッカーの
野郎に向けたモードだわ!」
モニカが叫んだ。
「ゲスモード!」
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。