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1997/01/31
Weekend Theater ID:29

お待ちかね、一服の清涼剤。
ご存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみください。

ハードボイルドOL
伊集院 涼子シリーズ

第11回
「南米」

ペンタゴンでも通用した涼子の暗号解読の技術を見込んで、
日本の外務省から協力要請が社長に入った。
子供のように我がままなサー・オッペンハイマーに
ちょっと疲れ始めていた涼子にとって、グッドタイミングだった。
「伊集院君、今度はペルーだ。」
社長が、事の重大さを解っているだろうね、と言わんばかりの口調で言った。
「はい。心得ています。」
涼子はそう答えたものの、サー・オッペンハイマーから解放される嬉しさが
彼女の表情をゆるめてしまった。

翌日ペルーのリマに着いた涼子は、社長に早速打電した。
「リマ着きました。」

リマのホテルでは、日本の公安捜査官の責任者だという、
背が低く、目つきの悪い、さえない男が迎えにきた。
男の説明によると、大使館に立て籠るテロリスト達は、
外部の仲間と暗号無線で連絡しあっていて、今回その
傍受に成功したのだが、暗号が解けないという。
そこで涼子にパソコンを使い、是非同時通訳して欲しい。と、
大筋そういう事らしい。
大使館傍の建物に、注意深く用意された設備を使い、
涼子は今まさに受信し始めた暗号を、ディスプレイに表示した。
それは一言一言とぎれながら表示された。
『最初の・・交渉は・・パレルモ教育・・・相をメンバー・・
からはずす様に・・・・圧力を・かけるつもりだ・・(公邸内)』
『それは・・なぜか。(外部)』
『彼は鋭い。・・・我々の次・・の狙いが・・パレルモン・・』
こいつらは許せないと涼子は思った。





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