1997/12/05
Weekend Theater ID:73
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。ハードボイルドOL
伊集院 涼子シリーズ
第30回
「老軍人」
涼子はNASAの要望で、コロンビアの打ち上げに立ち合った。
どうやらメインコンピューターにハッキングをかけ、
モニターしている誰かがいるらしい。
NASAのスタッフ達はまだ相手がモニターしているだけで
何もしていないので、探知出来ずにいた。
「かすかな確認信号が来ていますが、特殊な軍用の暗号
のようです。誰か専門家はいませんか。」
涼子は相手がこちらとのコネクションを保ために発信してくる
かすかな確認信号をつかまえて、NASAのスタッフを驚かせた。
その日系の老軍人は威厳のある風貌とやさしいまなざしを持っていた。
彼はマッカーサーの占領軍と共に通訳の補佐として、日本で活躍した
ことがあり、そのころから鍛えた暗号技術を持っていた。
「吉田首相が始めてマッカサー元帥に面会したとき立ち合っていたよ。
吉田首相は物おじしない人でね、ずけずけ物を言う人だった。」
「では元帥はご立腹だったでしょう。」
涼子の問に老軍人は真面目な顔で答えた。
「顔マッカーさー。」
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。