1997/12/12
Weekend Theater ID:74
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。ハードボイルドOL
伊集院 涼子シリーズ
第31回
「命令」
涼子がNASAに侵入しているハッカーを特定しようと、
例の老軍人の暗号知識をたより逆探知を
かけようと努力しているとき、スペースシャトル
「コロンビア」が射出した観測衛星が故障した。
NASAのスタッフ達の動きが慌ただしくなった。
涼子としてはまだ安全でないメインコンピューター
を駆使して解決策を決ることはあまり薦められなかったが、
事は急を要した。
その対話型のメインコンピューターは、まさにスーパー
コンピューターだった。矢継早にデータ入力と質問をする
スタッフに、正確なシュミレーションをディスプレイ
しながら音声で答える。まさにSFに登場するコンピューターだ。
そのスーパーコンピューターが明確に答えを出した。
「えッ!そんな!回収して修理!しかも手で取るのか!」
一度宇宙へ射出した質量のある物体の回収は、
シャトルそのものの軌道を変え、事故に結び付けかねない。
スタッフは皆驚き、何度も質問しなおした。
「ナンド シツモンシテモ コタエハオナジ」
ちょっとイントネーションが平らですこし横柄な感じだが、
見事な電子音の声でコンピューターが答えた。
その事を聞いて土井飛行士はビデオを通じ、
窓の外に見えている衛星を指差しながら、
直接コンピューターに質問した。
「ほんとにあれを取るんですか。手で。」
コンピューターはなんと驚くことに日本語で答えた。
「ツベコベ イワナイ。ダッテソレニノッタンデショ。
『スペースジャトル!』」
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。