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1997/12/19
Weekend Theater ID:75

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。クリスマス・スぺシャル

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街の裏道り、キョロキョロ店を探している風のふたり。
ファミレスを見つける。

 ゲッペイ「ほら、ここじゃない?兄貴が言ってた
     『サンタクロース』の店って。」
 ニコ  「うん。地図だとここだけど、なんか
     ふつーのファミレスって感じ。
     ほんとかなあ。お兄さんの話し。」
 ゲッペイ「兄貴が嘘なんかつくかよ・・・たぶん。」

店にはいるふたり。中は普通のファミレス。レジの横の
メニューを取りながら店員A。

 店員A 「いらっしゃいませ。こちらへどうぞ。」

席に案内する店員A。店を見回すふたりの前に、メニューを
おいてさっさと行ってしまう店員A。相変わらず店を見回しながら
ニコ。

 ニコ  「やっぱり違うんじゃな~い?ぜ~んぜんクリスマスっぽく
      ないし、サンタさんなんかいないじゃな~い。」

メニューを開くふたり。不満たらたらのニコ。

 ニコ  「なにこれ~。うそ~。メニューこれしかないの~?
      ”特上”、”上”、”並”のロースステーキだけ~?
      信じらんな~い。」

ものすごく驚いた表情のゲッペイ。

 ゲッペイ「うそ。これって『三択ロース』?」  



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検事局の取調室。取り調べ管の椅子に座る
ゲッペイの兄チョーイチロウ。その横に立つ
ゲッペイ。面倒くさそうにチョーイチロウ。

 チョーイチロウ「なんだ。話しって。もうすぐ
         容疑者が連れられてくる。手短に
         頼む。」

ため息をつき、少し怒ったようにゲッペイ。

 ゲッペイ「分かってんだろ。ミズバラの事。なぜなんだ。
      なぜ婚約解消したんだ!」

机に両肘をつきながらチョーイチロウ。

 チョーイチロウ「仕方がないさ。俺はふたりの愛の国、
         ガンダーラを見つけられなかったんだ。」

あきれるゲッペイ。

 ゲッペイ「なんだそれ。昔の歌じゃん。『ゴダイゴ』とか
      いうグループが歌ってたんだろ?古いんじゃない?」

ゲッペイに向き直り、強い調子でチョーイチロウ。

 チョーイチロウ「そうだ!ああ古いさ!だが、俺はあこがれてたんだ!」

少しの沈黙。ため息を付き、諭すようにゲッペイ。

 ゲッペイ「そうか。分かった。絶対あるよ。
      ガンダーラ。だから諦めちゃだめだよ。
      ミズバラと、もう一度探しなよ。な。」

突然激しくドアが開いて、容疑者とひどい東海なまりの検事が、大声を上げながら
入ってくる。その検事はビニールに入った証拠の品の拳銃を容疑者の顔の前に
つきつける。

 容疑者「俺じゃねえよ!」
 検事 「嘘ら!これ、おまえの
     ガンだ~ら!」

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街の裏道り、キョロキョロ店を探している風のふたり。
地図を見ながらニコ。

 ニコ 「ほんとかなあ~。なんか『トナカイのおじさんの店』
     なんてクリスマスっぽい場所は見当たらないよ~。」

地図をニコの手からさっと取って、其処にあったコピー機専門の文房具屋と
見比べるゲッペイ。それを横から覗き込みニコ。

 ニコ 「え~。ここお~。やっぱへんだよ~。」

ぶーぶーのニコの手を取ってその文房具屋に入るゲッペイ。

 ゲッペイ「あ、あの~・・・。」

奥から風采の上がらない眼鏡のおやじが出てくる。

 おやじ「何が欲しいの?ん?
     トナーかい?」

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その店を出て大通りに出るゲッペイとニコ。その大通りの向こう側に
サンタクロースの格好をした若者が立っている。それを見つけてニコ。

 ニコ  「ねえ!ゲッペイ!あれ、芸能人じゃない?」

 ゲッペイ「どこ。え?あれ?あれ良く目薬の宣伝とか出てる奴じゃん。
      なんて言ったっけ。あ。おい。まてよ。ニコ!」

いきなり大通りを渡りその若者に駆け寄りながらニコ。

 ニコ  「あの!すいません。あなた、俳優の反町隆志さんでしょ?
      何してるんですか。こんなところで。」

 若者  「ソリ待ちです。」

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大通りを並んで歩く二人。大きな教会の前を横切る。
急に立ち止まるニコ。

 ニコ  「ゲッペイ。あたしだけだって証明して。」
 
 ゲッペイ「え?どうやって?」

教会を見上げるニコ。
 
 ニコ  「ここで牧師さんに誓って。」

暫く考えてゲッペイ。
 
 ゲッペイ「わかった。兄貴にも来てもらって立ち合ってもらおう。」

 ニコ  「本当?うれしい!」

教会の中、椅子に並んで座るゲッペイとニコとチョーイチロウ。教壇では
牧師が説教をしている。チョーイチロウがたしなめるようにゲッペイに耳打ちする。

 チョーイチロウ「何でここを選んだ。」

 ゲッペイ   「仕方ないだろう。行き掛かり上こうなったの。だって本当は
         式の前に洗礼しなきゃいけないんだけど、無理に改宗は薦めない
         から、代わりに説教を聞きなさいって牧師さんが言うから。」
 
 チョーイチロウ「知らないのか。お前。この教会の牧師の評判。」

 ゲッペイ   「え?兄貴知ってるの?」
 
 チョーイチロウ「相当な話し好きで、説教、長いらしいぞ。」

そこにニコが割り込む。

 ニコ     「お兄さんの話し本当?ゲッペイに早く『ハイ。』
         って言って欲しいよ。」
 
 ゲッペイ   「お、俺も。」

それを見て牧師。

 牧師     「こら。教会ではチャペルな!」






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