1999/04/09
Weekend Theater ID:143
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。
ハードボイルドOL
伊集院 涼子シリーズ
第44回
「船籍」
涼子は海自の本部でディスプレイに向かっていた。
ペンタゴンより、日本海側より不審船の侵入があり、
現在海上保安庁が追跡中との連絡が入った。
ペンタゴンでは衛星情報を暗号化送信をするので、
涼子にデコードを頼んできたのだ。
海自の担当司令官は、冷静沈着な男だった。
「この動き方からすると、恐らく北朝鮮の工作船だろう。
海保の艇では無理だ。スピードが違う。我が隊の出番になりそうだ。」
司令官は、涼子が次々とデコードしていくディスプレイに映し出された船影を見ながら、
低く静かだが、決断のこもった声で言った。
涼子は緊張しながら聞いた。
「さすがに動きで何処の船籍か分かるんですね。」
彼は落ち着いた声で答えた。
「ああ。動きが『ちょうせん』的だもの。」
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。