暑い日が続きます。御自愛ください。
さて、今週もいよいよ週末、一週間お疲れ様でした。忙しい中、一服の清涼剤。御存じ金曜ホラー劇場。お楽しみください。
その老人は6歳の時に体験した神秘的な情景に一生を捧げていた。その時彼の前には確かに「神」がいた。光り輝く背景の中、シルエットで手招きをするその「神」は、唇を動かすことなく彼の脳に直接語りかけてきた。「我は生ける神なり。我の元へ出でよ。永遠をそなたにさずけん・・・。このパピュルスの草の紋章を目印となさん。」彼の二の腕には唐草のようなあざができた。それ以来、彼にとって60年の歳月はすでに永遠に思えた。だがついに彼はここエジプトのルクソール郊外の砂漠に、彼の二の腕と同じ紋章を持つオベリスク(門の脇に立つ石の柱)を見つけた。「おお!神よ!ついにあなたの神殿にたどり着きましたぞ!」彼は入り口をまっすぐ迷うことなく進み、ついに至聖所と言われる神の居室に着いた。そこにはパピュルスの紋章の着いた大きな椅子に、干からびたミイラが座っていた。(時がたちすぎましたか・・・)がっくりと両膝をつき、うなだれた彼になんとミイラが語りかけた。「ここは神のおわす場所ではない・・・」彼は驚きにみちてつぶやいた。「あれ?しんでんじゃないの?」 ※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。