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2006/05/19
Weekend Theater ID:517



おはよ~。

小満。万物が成長し始める頃ですね。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


男は自分が知っている『おたく』の聖地秋葉原とは
ちょっと感覚を異にした、戦争直後の闇市から
こうだったのでは無いかと思わせる、
小さな店が所狭しと並んだ天井の低い
長いガード下を歩いていた。小さな電子機器や
何に使うのか、専門家でないと分からないような
道具や部品が駄菓子屋のように雑然と並んでいた。
この奥に通の『メード喫茶』があるという。『メード喫茶』。
一度は行ってみたかったのだが、人目が気になり
店にはいる勇気が出なかった。
だがその店は聞いていたとおり、目立たない所に入り口があった。
『メード喫茶』というより、古いジャズ喫茶の風情だ。
こんな所にメードがいるんだろうか・・。
その時、ドアが開いて中から客が出てきた。
ラッキーだ。客を見送るメードが見られるかも知れない。
しかし、客を見送ったのは渋い初老のダンディな紳士だった。
片手でドアを押さえながら、その紳士は客の背中に声をかけた。
「メードありー。」


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