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2006/09/08
Weekend Theater ID:533



おはよ~。

白露

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


つややかに黒光りした太い柱の這う、すすだらけの壁に囲まれた
ほの暗い居酒屋の喧騒の中で、小さな白い磁器の猪口に
満たした薄色の酒に口もつけずじっと眺めていた
ベテラン刑事の黒川は、血気盛んな新米刑事の大倉に、
事を急いでホシを挙げる怖さを説こうと思っていた。
大倉は早く手柄を立て、刑事部屋の皆から認められたいと、
大した裏も取らず、何人もしょっ引いて来ては証拠不十分で
釈放にしていた。黒川は眺めていた猪口を持ち上げ、
唇を湿らせるようになめると話始めた。
黒川「俺たちの仕事はなぁ、真っ当な人間からは疎まれる道を
行かなきゃならないんだ・・。功をあせって関係の無い人間の
人生を狂わせちゃいかん。」
大倉「黒さん、聞いてますよ。数々の武勇伝。俺にも秘訣を
教えてくださいよ。」
黒川「武勇伝・・。皆、俺の誤認逮捕の事を言っているんだ・・。
あれは俺がひとりで先走って・・・。」
大倉「やっぱりすげぇ!一人でどう捕ったんです?5人も・・。」


※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。
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