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2016/06/03
Weekend Theater ID:1043

おはよ~。

さわやかな初夏の日。
衣替えですね。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。



監察医 牟田 礼二 シリーズ


「教授、高島裁判官から司法解剖の依頼ですね。
死因の再鑑定依頼ですね。
高島裁判官の依頼なら、きっと難事件の鍵を握っているということで
すかね。」
「割田村君、先入観はいかんよ。冷静に事実を見つめる仕事だ。」
「はい、先生。失礼しやした。・・ん~、解剖なしでの鑑識所見は持
病の弁膜症による心不全、つまり病死ですね・・。」
「割田村君、だから先入観はもつな。資料も後で良い。」
「は、再び失礼しやした。」

牟田は粛々と解剖をすすめ、死因の特定に集中した。
「割田村君。どうも心臓周りのうっ血状態が気に入らん。脳のMRIを
取りたい。」
「え?脳ですか?外傷も変形も何もないのに?」
「いいから手配したまえ。」

牟田の予想通り、脳幹に損傷があった。死因はこれだろう。恐らく何
か強力な衝撃が加わったはずだ。
「しかし教授、頭部には何の外傷もありませんけど・・。」
「恐らくヘルメット等で保護された頭部に強い衝撃を与えたな。外傷
がないように。」
「教授!さすがです。高島裁判官の秘書官、森本は私の同期なんです
。電話で一報してやりたいのですが、いいですか?」
「構わん。」

割田村はその場で電話をかけ、森本に説明した。
「そうなんだ。発見したんだよ、真の死因。どうだい。」
それを聞いていた牟田が言った。
「どうじゃない。頭部だ。」


※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。
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