年代へJump
2021/10/22
Weekend Theater ID:1324

おはよ~。


心理学で簡単に操れる。
選民思想の始まり。
人が好いほど深く操られる。
恐怖は最も丈夫な
人を縛る鎖。
たとえ幻でも。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。




竜彦はインテリアデザインで数々の
有名賞を総なめしているカッパーインテル
という会社に、自宅の内装をお願い
しようと訪れた。世界的に有名な
事務所なのだが、とてもこじんまり
としていて、殺風景とは言わないが、
シンプルの極地な感じがした。
応対してくれた営業の小寺氏は
清潔感溢れるメイクと、美しく揺れる
ドレープ風オフホワイトの
ワンピースがショートボブに良く似合っていた。
「部屋はハイセンスが希望です。御社なら
できるのではないかと期待しています。」
竜彦が言うと小寺氏は輝くような笑顔で
「もちろんです。」と答えた。
後日、竜彦の家に風采の上がらない、
着古した作業着にじゃらじゃらと
道具が下がったベルトをした男が
やってきた。聞くとカッパーインテル
から来たという。まだ打ち合わせさえ
していない状況だし、下見なら普通
デザイナーが同伴してもおかしくないはずだ。
「君は何をしに来たのかね?」
竜彦が男に聞くと、なぜそんなことを聞くと
言わんばかりの顔をして男が答えた。
「配線っす。」



※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。
All rights reserved by NY