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2021/11/05
Weekend Theater ID:1326

おはよ~。


Shifting Baseline Syndrome
一枚ずつはがされる自由・・。
嘘には騙されない。
全ての人は生まれながらの
自由を有する。何人もこれを
犯すことはできない。


さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。




毎日わけもなく体も気も重い感じが
抜けない治夫は、垂れ流しのテレビ
から聞こえてきた言葉に引っかかった。
「霊がついているとなんとなく体調や
気分がすぐれない。そんな方は
徐霊をした方が良い。」
治夫はなにをバカなと思ったが、
気になり始めるとなかなか
止まらないのが人の常。
気分が沈んでいる時は
なおさらだった。
治夫は友人の直樹に相談した。
「ふ~ん。除霊ねぇ・・。」
直樹の生返事をもらっただけだったが、
後で彼から連絡が来た。
「母の知り合いが、除霊の会を開くらしい。
なんだかよくわからんが、年に一度の
特別な、何とか除霊っていってたなぁ。
治夫、行ってみるか?」
渡りに船と、治夫は参加をお願いした。
会場についた治夫は少しひるんだ。
そこは地下の薄暗いバーで、
見た目は怪しい雰囲気を
漂わせていた。黒塗りの重い
ドアを押し開けると、外観とは
真逆の明るい室内で、
ワインボトルが並ぶテーブルを
囲んだ人々が楽しそうにしていた。
治夫は恐る恐るその内の一人の
紳士に聞いてみた。
「あの・・。ここ、除霊の会ですよね・・?」
紳士は満面の笑みで掲げてある
垂れ幕を指さした。
治夫はそれを力なく読んだ。
「祝・解禁・・ボー・・ジョレー・・。」



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