2022/03/04
Weekend Theater ID:1343
おはよ~。
啓蟄。
春がやってきます。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。
下関にある巌流島で、佐々木小次郎は
待たされていた。約束の刻限からすでに
一時(2時間)を過ぎていた。
ようやく手漕ぎの船で宮本武蔵が到着した。
「待ちかねたぞ!武蔵!」
焦れていた小次郎は駆け寄りながら
抜刀すると、鞘を捨てた。
「小次郎、破れたり。鞘を捨てるとは。」
小次郎は武蔵の言葉に、さらに冷静さを失った。
とびかかって来る武蔵の背後に輝く
太陽が目に入った時、小次郎は
気づいた。この角度に太陽が
来るまで武蔵は待ったのだと。
「謀ったな!!武蔵!」
目暗に振った小次郎の長い刀身より
さらに長い、船の櫂による武蔵の一撃を
額に受けながら小次郎は叫んだ。
勝負は決した。
倒れた小次郎に武蔵は冷静に言った。
「いや、わしの出身は播磨(兵庫県)の米田だ。
博多じゃない。」
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。