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2024/04/12
Weekend Theater ID:1453

おはよ~。


満開だった桜にも緑の物が見えてきました。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


倉科家はここ、古都のはずれにあり、
何代も続く地元の地主として地域では
有名だった。毎年春、倉科家ではご近所に
住む方々を招いて、屋敷の庭園で桜の会を
開いていた。常連のご近所、藤堂氏が
最近引っ越してきた新参の老夫婦を連れてきた。
ご主人はVLCC超大型タンカーで世界を
回る仕事を引退して、奥様とご近所に家を持ち、
老後の暮らしを始めた所だった。
倉科「ようこそ桜見の会へ。ご参加ありがとうございます。」
藤堂「こちら片岡ご夫妻です。片岡さん、こちら倉科さん。」
片岡夫「そうだ。」
片岡夫の発言に少し驚いた倉科だったが、取りなす奥様の
やわらかい物腰に、気持ちを取り直した。
片岡妻「お招きありがとうございます。主人は少し
ボケが始まっておりまして、失礼をお許しください。」
片岡夫「そうだ。」
先ほどとは違って事情が飲み込めた倉科は
今度は気にせず奥様と話を続けた。
倉科「ご主人は超大型タンカーにご乗船だったと聞きました。
そこではどんなお仕事だったのですか?」
片岡妻「夫は船の操船を一手に引き受けた仕事をしておりまして、
船体が300メートルを超えるような船でしたから、気を張る仕事だった
ようです。一度航海にでると、半年は戻らない生活でした。」
倉科「なるほど操舵手でいらしたんですね。」
片岡夫「そうだ。」



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