2024/09/06
Weekend Theater ID:1474
おはよ~。
言論の規制や制限。
その基準を誰かに決めさせると、
その誰かは漏れなく
ダースベーイダーになり
貴方を支配するようになる。
(RKジュニア)
安全のために自由を犠牲にすれば、
やがて両方を失う。
(ドイツの諺)
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。
エスパー坊主 法然21
泰然は朝のお勤めの後、
鎮念に聞かれた。
「お師匠様。お仏壇を東に向けるのは
なぜですか?」
泰然は幼い鎮念の素朴な疑問に
目を細めながら答えた。
「阿弥陀様の教えには、
人間界から西へ十万憶の仏土を
隔てて極楽の世界があると言う。
これを『西方浄土』と言うんじゃ。
だから仏壇は東に向け、
西方浄土に行けるよう
西を拝むようにしているんじゃ。」
鎮念は何か妄想しているようだった。
「・・へえ・・なるほど。そうなんだ・・。」
それ以来鎮念は勤めや日課以外は
部屋に籠って何か熱心に始めていた。
時折尋ねてくる檀家の大人もいるようだった。
泰然はそれとなく法然に聞いた。
「法然よ。鎮念が部屋にこもって
いるそうだな。奴は何をしておる?」
「はい。修行と称して縫物を
勉強しているようです。」
「縫物???・・。まあ、修行はそれぞれ。
無駄になることはあるまい。」
暫くして鎮念が泰然の元へ喜々としてやってきた。
「お師匠様!ついに出来ました!仕立て屋の檀家の
親方からついに上手だとほめられました!これで極楽ですね!」
鎮念は嬉しそうに、手に持った着物らしき物を泰然に渡した。
泰然は受け取りながら聞いた。
「ほう。それは大慶至極だが、なぜ縫物を?」
鎮念は誇らしげに答えた。
「だって阿弥陀様の教えじゃないですか。
『裁縫上手』。」
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。