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2015/12/04
Weekend Theater ID:1017


おはよ~。

師走に突入です。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。




岡田記章は都内のホテルのロビーで、
取引先キーマンである武藤勇人と待ち合わせていた。
武藤は大手商社の専務で、この人の顔の広さは日本一といわれている。
しかも大変なグルメで、たとえ高級といわれる有名レストランでも
本物の味以外は容赦ないとの噂だった。
小手先は通用しないだろうと、岡田は自分のにわか食通な知識はあき
らめ、自分の一番好きな居酒屋へと案内した。
「岡田さん、気に入りましたよ。ここ。この塩辛、こんな新鮮なイカ
のものがこんな居酒屋で食べられるとはね。やはり日本食は日本の料
理人の心意気が大事ですな。」
「朝採れのイカで仕込んだこの塩辛の味は、ここの店主がそもそも
大好物なんだそうです。まあ、私はそれにほれ込んじゃいまして。
しかしさすが専務ですな。塩辛の原料の鮮度がわかるなんて。
噂通りのグルメでいらっしゃる。」
「いやいや、私がグルメだっていうのは、わたしの出身地から出た
誤解ですよ。」
「え。出身地?どこのご出身なんですか?」
「東グルメ。」


※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。
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