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2002/01/04
Weekend Theater ID:287

あけましておめでとうございます。

本年もよろしくお願いいたします。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


「どうしても、会わなきゃなんねー。」
そう男が言い残して村をでてから、
かれこれ1年半が過ぎようとしていた。
世紀の超能力者、「空海」を尋ね、
何年も続く飢饉と戦を彼の能力で止めてもらおうと思い立ち、
男は全ての財産をこの旅につぎ込んだ。
ことごとく、男が見こんだ場所で出会える僧は、
全て伝説の「空海」では無かった。
だが、資金が尽きてもう1ヶ月になる。
もう、その旅もいよいよ最後となった。
男は1週間満足に食べていなかった。
男が最後に選んだ場所で修行する僧は、
今までで一番みすぼらしかった。
男はこれも違うだろうと落胆したが、
最後の力を振り絞ってその僧にたずねた。
「あなたは…。」
そのとたん、男の腹が空腹にうめいた。
その音を聞いたその修行僧は、
魔法のように懐から握り飯を出して言った。
「くうかい?」


※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。

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