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2016/07/30
Weekend Theater ID:1051

おはよ~。

梅雨明けは昨日でしたね。
先週は間違いでした。
夏本番の入道雲。


さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。




美術界で注目の新進キュレータ、
進藤浩二は、彫刻の巨匠、岡根多朗のアトリエに向かっていた。
進藤は自身が計画した特別企画展にむけ、内外の巨匠に作品協力を求
めていて、今回進藤がテーマに選んだ『放浪』を意味する『オデッセ
イ』をコンセプトにした意欲作が集まり始めていた。
世界でもそのユニークな作風で知られた岡根の作品は、進藤もかなり
楽しみだった。
航空機の倉庫のような大きな工場風の建物の前で、ぼろぼろの作業着
を着た岡根が進藤を待っていた。関西出身の岡根は、巨匠と呼ばれて
いるのに人懐っこく、関西人特有の明るさを持っていた。
岡根は進藤が近づいてくると、にやりとして倉庫の扉を力いっぱい押
し、扉を大きく開いた。中には10メートルはあろうかという白い巨
大なひらがなの『お』の形をしたオブジェがあった。
進藤「先生!これは!?」
岡根「『お』でっせ。」


※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。
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