2019/05/24
Weekend Theater ID:1198
おはよ~。
観測史上初の5日連続真夏日
になるそうです。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。
「世界はあなたを待っている」
第七回
「プレイボ-イ」
日頃から西園寺愛の分析能力を高く評価している
セキュリティ部門の部長、嘉手納から協力要請を受けた
課長の白土は、愛に協力するよう命じた。
愛は嘉手納とクライアント会社の責任者で取締役の高杉が並ぶ
セキュリティ部門の監視室モニター前で、
モニターに映る8個の分割映像の発信元であるドローンの
動作分析を始めた。
「これらのドローンが自ら怪しい通信をしたり、
ハッキングが可能なのではとお疑いなのですね?」
嘉手納が高杉に聞いた。
「はい。中国製のドローンは注意が必要だと、米国の
発表を受け、疑いがあるのか調べて置きたいと思いまして。」
「なるほど。あれは米中貿易摩擦で米国特有の駆け引きだとも
言われていますがね。ですが確かに調べて置くに越したことはない。」
「高杉取締役、1機だけフランス製がありますね。」
愛が画面の一つを指して言った。
「おお!そんな事が分かるのかね!比較の為に、一機だけ
フランス製を入れておいた。」
高杉は興奮して言った。
「しかも機体には画面にある機体番号ではなく、名前が
つけられていますね。」
「おお!なんと!そこまで分かるのか!」
半分椅子から腰を浮かせて愛の方へ身を乗り出そうとする
高杉を手で制して嘉手納が聞いた。
「それで、何か怪しい通信があったかね?」
「特にないのですが、このフランス製の機だけAIが搭載されているらしく、
人物、特に美しい女性ばかり追いかけるように仕組まれていますね。」
高杉は『ばれたか』と言わんばかりにどっかりと
椅子の背もたれに沈みながら言った。
「そうなんだ。その機は名前が『アラン』なんだ。」
嘉手納と愛は顔を見合わせて言った。
「アラン・ドローン!」
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。