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2020/01/17
Weekend Theater ID:1232

おはよ~。

いきなり寒波到来。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


内閣情報室 高宮奈々子

その冷徹な手腕と戦略で、「アイアン・プリンセス」と呼ばれている
高宮奈々子は、催眠術を駆使して機密情報を聞き出す事で
有名な、「霧の聖母」とあだ名される美貌の
中国情報員、李花琳を、ついに奈良の公園で捉えた。
大勢の各国政府要人が彼女の毒牙にかかり、
中国へ流れた情報が、外交、経済、防衛にどの位不利益を
もたらしたか想像もつかない。
「あなたが『霧の聖母』ね?さあ、観念しなさい。」
前に立った奈々子をみて、表情を変えずにあとずさりしようとした
花琳の後ろには奈々子の相棒、「スニーキング・ジョー」
こと高梨譲がいた。
「おっと、マドモアゼル。危ないですよ。
花琳さんですね?ご同行いただけますか?」
花琳は譲の方に向き直り、譲の顔の前でゆっくり手を振り始めた。
彼女の得意技、誘導催眠の動きだ。
「残念ね。譲には対抗催眠をかけてあるの。
無駄な抵抗はやめなさい!」
奈々子は強い口調で言った。
譲がエスコートするように腕を出しながら花琳に微笑んだ。
「ミス花琳。あきらめてご同行いただけますか?」
その時、公園のシカが近づいて来た。花琳は譲を無視し、
シカに向かって手を振り始めた。あきれたように譲が言った。
「しかとかい!」



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