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2022/02/25
Weekend Theater ID:1342

おはよ~。

私たちは無限の平行世界を揺れ動きながら
旅をする永遠の魂です。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


俊樹は同僚と飲みに行った
帰り道、裏路地の占い師に
声をかけられた。
「お兄さん、最近ついてないでしょう。
なんか憑き物が見える。
浄化してもらった方がいいですよ。」
「なに?新手の客引き?」
「いやいや、違いますよ。私は
占いはできるけど浄化はできない。」
「やだな。ケチだけつけるなんて。」
俊樹は(ちっ。)と口の奥を鳴らしてその場を
立ちさった。
翌日俊樹は同僚の前田に顛末を話してみた。
「気になるんだったらいい所知ってるよ。」
前田が言うには、横須賀に、日曜の午前だけ
どんな物でも一瞬で浄化してくれる
場所があるという。行ってみる事にした。
教えられた場所は、横須賀のどぶ板通りにある
ひなびた古着屋だった。すでに何人も並んでいて、
次々に店の中へ入って行っていた。よく見ると
裏口からは、嬉しそうに胸に手を当てた人々が、
次々と出て行く様子が見えた。
「はい、100円です。」
次が自分の番となった俊樹は、
ワッペンだらけの須加ジャンにキャップを
被った若者が差し出す籠に100円を入れた。 
そのまま前に進むと、ポン!と胸を叩かれた。
「はい、出口はこっちね。」
促されて裏口から出た俊樹は、さっき叩かれた
胸を見た。そこには「Joe」と描かれたシールが
貼ってあった。俊樹はつぶやいた。
「ジョーか?」



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