2022/05/20
Weekend Theater ID:1354
おはよ~。
「安全」と「安心」は
違います。「安心」の為に「安全」を
手放してはいけません。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。
銀座の一等地にあるそのレストランは、
昼食時の喧噪が一段落し、席は
長めの食事をとる人たちでまばらだった。
ゆっくりと入り口のドアを開け、
老人と若い男が連れだって入ってきた。
その老人は着流しに角帯、
懐に扇子を持ち、大小こそ差して
いないが、立ち居振る舞いは
まさに武士そのものだった。
若い男は半纏を着ていた。
「いらっしゃいませ。
お二人様ですね。こちらへどうぞ。」
「座敷はあるかね。」
老人は案内の店員に尋ねた。
「お座敷ですと・・個室になりますが・・。」
なめまわすように老人を見て
言葉尻を濁した店員に半纏の男が嚙みついた。
「おい!旦那様を愚弄するな!」
騒ぎになりそうな状況を察したオーナーは
警察に連絡した。近くをパトロール中の警官二人に
レストランで武士が騒乱を起こしていると無線が入った。
(武士ってどういうことだ?)
怪訝な思いのままレストランに急行した警官に、
着流しの老人が大きな声で歌う歌が聞こえてきた。
〽鰊来たかと鴎に問えば~
警官二人は顔を見合わせた。
「ソーランぶしか。」
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。