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1999/11/12
Weekend Theater ID:175

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


霊感刑事
有栖川 公司
第10回

「助っ人」

相次ぐ警察の不祥事で、公司は寝る暇も無かった。
上司である警視正の岩国は再三休暇を促したが、
相変わらず現場には一番に現れていた。
みかねた岩国は助っ人を送りこんだ。
荒木総重郎という生粋の江戸っ子で、警視庁の「一心太助」
と呼ばれている男だった。
「覚醒剤隠匿事件の関係者と見られる男の死体が
13号岸壁に上がった。有栖川はもう行っているだろうから、
早速助けに向かってくれ。」
岩国の無線に、非常灯を運転席の窓から屋根に載せながら
荒木は答えた。
「がってんでぃ。」
打ち上げられた男の胸のあたりを見ていた荒木に公司は後ろから喋りかけた。
「こいつは溺死じゃないな。その胸のあたり、不自然にへこんでいないか?
君はどう思う?」
荒木は振り向きざま、鋭い視線を向けながら言った。
「あっしですかい?」






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