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2000/07/14
Weekend Theater ID:210

おはよ~。
今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


その男は自分が狼男である事に、
ようやく慣れて来た所だった。
(満月の光さえ浴びなければ、
別にどうと言う事はない・・・。)
男はごく普通に生活をし、
ごく普通に仕事をしていたのだが、
あるミスがきっかけで上司から
陰湿ないじめにあう事になってしまった。
社内恋愛に発展しそうだった女性も、
それと感ずいた上司が退職に追い込んでしまった。
男は復讐を誓った。
その上司が必ず金曜に、夕方から接待で
いつも決まった店に行く事を、男は掴んだ。
その週の金曜は、好都合に満月だった。
(目の前で変身してやろう・・・。
そして・・・クックックッ・・・。)
男はまだ日があるうちにその店の
前の店に入り、機会を伺っていた。
月が高くなり、上司が上機嫌で店を出て来た。
(今だ!)
男は上司の前に飛び出すと、月の光を浴びようと
空を仰いだ。だがその日、千七百年に一度の
長時間皆既月食が起きていた。
空には光の無い、赤黒い月が浮かんでいた。
男は叫んだ。
「げっ!ショック~!」

(実際7月16日から17日に掛けて、
1700年に一度の1時間47分にも及ぶ
皆既月食があります。晴れていれば
地球の影にすっぽりと入った月が、
オレンジから赤黒い色で、
ポッカリと暗い空に浮かぶ、
幻想的な天体ショーが見られる
事でしょう。)


※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。

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