9月も終わっちゃいます。
さて、今週もいよいよ週末。一週間お疲れ様でした。忙しい中、一服の清涼剤。御存じ金曜ホラー劇場。今週は海江田の登場です。初めての方の為、バックナンバー、お付けしました。お楽しみください。
「諜報員 海江田 賢シリーズ」第三回「スパイ」
外務省特殊任務事務次官海江田賢は、ちょといらつきながら本部事務所の電話の前をうろついていた。今回CIAとの共同作業で、ハワイから来た日系2世のハワード捜査官と、海江田の部下数人でスパイ容疑者の任意同行を求めに行っていた。容疑者は日本のロシア大使館に勤務する元自衛官で、現在はアメリカ国籍を有していた。立場は微妙だった。反抗に会えば引き下がるしか無い。ハワードが一人、息を切らせながら戻ってきた。彼は達者な日本語で叫んだ。「カイエダサン!ヤツ、ハンコウシタ!」「やっぱり!で、取り逃がしたのか!」「・・・? ヤツ、イマ、トリシラベシツ。ホラ・・。」ハワードは海江田の目前に同行同意書をつきだした。サイン欄にはサインではなく、朱肉で押印してあった。海江田は力が抜けた声で呟いた。「は、はんこう押したのね・・・。」
第一回「ダライ・ラマ」
外務省特殊任務事務次官海江田賢は、緊張高まる中国との関係の中、来日したダライ・ラマの身辺の異変を未然に防ぐ任務を負っていた。彼はあらゆる情報ソースから、ダライ・ラマに敵対する過激派の情報入手に全力をあげていた。ダライ・ラマが到着する20分前、空港に配備していた彼の部下から緊急無線が入った。部下は悲鳴に近い声で叫んでいた。「大変です!100人を超える武装集団で 空港の到着ロビーが占拠状態です!」「何だと!」海江田は無線で自衛隊へ緊急応援を要請しながら到着ロビーへ急行した。顔面蒼白でロビーに着いた彼の目に飛び込んで来たのは、何と100人を超えるお坊さんの集団だった。彼はへなへなと座り込みながらつぶやいた。「ううっ・・。仏僧集団・・・。」 ※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。