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2000/09/29
Weekend Theater ID:221

おはよ~。

9月も終わっちゃいます。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
今週は海江田の登場です。
初めての方の為、バックナンバー、
お付けしました。
お楽しみください。


「諜報員 海江田 賢シリーズ」
第三回
「スパイ」

外務省特殊任務事務次官海江田賢は、
ちょといらつきながら本部事務所の
電話の前をうろついていた。
今回CIAとの共同作業で、ハワイから来た
日系2世のハワード捜査官と、
海江田の部下数人でスパイ容疑者の任意同行
を求めに行っていた。
容疑者は日本のロシア大使館に勤務する元自衛官で、
現在はアメリカ国籍を有していた。
立場は微妙だった。反抗に会えば引き下がるしか無い。
ハワードが一人、息を切らせながら戻ってきた。
彼は達者な日本語で叫んだ。
「カイエダサン!ヤツ、ハンコウシタ!」
「やっぱり!で、取り逃がしたのか!」
「・・・? ヤツ、イマ、トリシラベシツ。ホラ・・。」
ハワードは海江田の目前に同行同意書をつきだした。
サイン欄にはサインではなく、朱肉で押印してあった。
海江田は力が抜けた声で呟いた。
「は、はんこう押したのね・・・。」



第一回
「ダライ・ラマ」

外務省特殊任務事務次官海江田賢は、
緊張高まる中国との関係の中、
来日したダライ・ラマの身辺の
異変を未然に防ぐ任務を負っていた。
彼はあらゆる情報ソースから、
ダライ・ラマに敵対する過激派の情報入手に
全力をあげていた。
ダライ・ラマが到着する20分前、
空港に配備していた彼の部下から緊急無線が入った。
部下は悲鳴に近い声で叫んでいた。
「大変です!100人を超える武装集団で
空港の到着ロビーが占拠状態です!」
「何だと!」
海江田は無線で自衛隊へ緊急応援を要請しながら
到着ロビーへ急行した。
顔面蒼白でロビーに着いた彼の目に飛び込んで来たのは、
何と100人を超えるお坊さんの集団だった。
彼はへなへなと座り込みながらつぶやいた。
「ううっ・・。仏僧集団・・・。」


※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。

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