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1996/12/20
Weekend Theater ID:23

皆様の一服の清涼剤、おなじみウイークエンドシアターの時間です。
お楽しみください。

ハードボイルドOL
伊集院 涼子シリーズ

第八回
「形」

翌日、自宅にまた招待された涼子達は、
三たびサー・オッペンハイマーの前にいた。
社長は未だ目的の話題を出来ずにいた。
「今日は君達に、大変珍しいペアグラスをお目に掛けよう。」
サー・オッペンハイマーは子供の様にはしゃいでいた。
「このグラスはビクトリア王朝のとき、特に王族の為に創られた、
この世に二つと無い大変貴重な物だ。」
「しかし、サー、ペアグラスなら『よっつと無い』と云うべきでしょう。」
冗談のつもりで云った社長の言葉にニコリともしない、サー・オッペンハイマー
が開けた箱の中味を見て、社長は赤くなった。
そこには洋梨型のグラスが一個、大事そうに置かれていた。





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