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2001/03/09
Weekend Theater ID:244

おはよ~。

なんでしょうか、この寒さ。
(いや、気温の話しです。本文でなくて。)。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
御存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


有名写真家の寺沢は、写真教室の講師として
スタジオにいた。
雑誌社のたっての頼みで、読者サービスの企画
に仕方なく協力する事になってしまった。
こんな企画当たる分けないからいやだった。
案の定、応募してきたのはたった3人だった。
その中にその男がいた。
長く伸ばした髪を後ろの高い位置で結び、
少しくすんだ黒の、着込んでいるのだろう、
襟元が所々擦り切れたように白んだ作務衣
を、その男は見事に着こなしていた。
寺沢は彼がタイムスリップしてきた武士では無いかと、
やけにリアルに思った。
寺沢はしゃべらせてみたいと思い、花瓶の花を指し、
「君、この花、なるべくカメラ近づけて撮ってみて。
わかるよね?」
と、問いかけて見た。
彼はちょっと間を置き、低い、重い声でつぶやいた。
「せっしゃか。」


※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。

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