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2002/09/13
Weekend Theater ID:323



おはよ~。

もう秋の香りがしますね。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


伊集院 涼子
「番外編」

涼子は原宿に急ぐ黒塗りのハイヤーの窓から、
少しずつ夕暮れが早くなってゆく
繁華街の雑踏を眺めた。
原宿のそのクラブには、
ウェールズの片田舎から来た
友人の神父を連れて、
社長が待っていた。
「伊集院君、彼がシンプソン神父だ。
彼は全く敬虔なクリスチャンなんだ。
彼の村には無縁の場所を見せて
あげたくってね。」
「シンプソン神父さん…。」
しゃれのような名前のその神父は、
フロアで激しく踊る若者を見て
夢遊病のように、フロアに入って行った。
涼子と社長は思わぬ彼の行動を
あっけに取られて見ていた。
彼は何人かの若者に何事か喋ると、
大きく頷いて戻ってきた。
「何を話したんだね?」
社長が彼に聞くと、
片言の日本語で彼は言った。
「ワタシキキマシタ。『アナタ、イツ、イノリ、シマスカ?』
カレラコタエマシタ。『イエーィ!イマダヨー』
ホント、イーノリシテマス。」


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