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1997/04/25
Weekend Theater ID:41

お待ちかね、一服の清涼剤。
ご存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみください。

ハードボイルドOL
伊集院 涼子シリーズ

第17回

「マレーシアの虎」

涼子の才能をたより、外務省から白羽の矢が立った。
諜報関係の民間諮問員として、協力の要請があった。
「きょう、『館土 丈』という外務省の二等書記管が来る。
この男、情報通信を国策としている、
マハティール首相のマレーシアに赴任中、
その諜報活動のタフさで、かの首相に『マレーシアン・タイガー』
と呼ばれた男だ。若いが骨のある男らしい。
君とは最高のチームができそうだ。
彼、イギリスに留学中、クリスチャンネームをもらっている。
Jamesだ。ん?『ジョー・ジェームス・カンド』ははは、
危なくジェームス・ボンドだ!あはははは。」
のんきに笑っている社長だった。

会社にやってきたその男は、ミッドナイト・ブルーのスーツに
うすいピンクと水色の細いレジメンタルのタイをして、
涼子に向かいにこやかに右手を差し出した。
「はじめまして。館土です。よろしく。」
涼子は不覚にも社長の『ジェームス・カンド』を思い出して、
ちょっと失笑した。
「ふふ・・・。伊集院涼子です・・・。」
涼子は失笑した訳を彼に説明した。
「そうですか。でも素敵な笑い顔が見られて良かった。
しかし僕はスパイより税務署員になりたかったんです。」
「えっ?」涼子は彼が何を言いたいのか分からなかった。
「こう呼ばれたかったんです。『ゼームショのジェームス』」
「まあ!うふふ。『マレーシアン・タイガー』も、くだけたジョークを
おっしゃるのね。」
「・・・そのあだなを何処でお聞きになりました?」
「だって今でもそう呼ばれるんでしょう?」
「ええ『マレー』に。」

涼子は彼とはうまくやっていけそうだと思った。




さて、先週のオチョソの回答です!

その1
名古屋の街角で聞いてみました
「500+500は?・・・」
「せんだがや!」

その2
「きらいな数字ってある?」
「よっつや」

その3
「深酒したつぎの日ってさ~・・・」
「あさがや!」

その4
「剣豪の宮本武蔵って子孫がいたっけ・・・」
「武蔵こがねい」






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