1997/05/09
Weekend Theater ID:43
お待ちかね、一服の清涼剤。
ご存じ金曜ホラー劇場。
お楽しみください。
ハードボイルドOL
伊集院 涼子シリーズ
第18回
「都知事」
館土から涼子に二重にロックされたアーカイブが
メールされてきた。極秘文章と言うことだろう。
涼子は難無くロックをはずし、内容を見た。
`都庁のコンピューターにハッキングの痕跡。
今日4時に都知事室までこられたし。館土`
4時きっかりに都知事室のドアをノックした涼子を、
緊張した面持ちの都知事と相変わらずダンディーな館土が出迎えた。
「良く来てくれました。館土さんからお噂は聞いています。」
長々と話しそうな、テレビで見慣れた顔の都知事を制して涼子は
聞いた。
「ハッキングにお気付きになったのはいつ頃ですか?」
「ああ、それはずいぶん前でね。
その度にファイルネームやパスワード、
ディレクトリなど変更しているのだが、
どうしてもまたすぐに入られる。
しかもそのスピードが尋常じゃない。
今ここでパスワードを決めると、
その日のうちに入られる。私も遅ればせ乍、
机の上の端末で少しずつ操作を勉強している所なのだが、
いきなり画面に中傷するような文字が現われたりする。
これ、完全に入られてるということだよねえ。」
困っているのか自慢しているのか分からない口調で都知事が答えた。
「パスワードやファイル名はどうやって決めています?」
館土が聞いた。
「ここで電算室の担当と相談して決めている。」
館土は何を思ったのか、這いつくばったり、机の下に潜ったり、
挙句の果てにテーブルに上って天井をさわり始めた。
涼子も都知事も何か言おうとした時、館土が人さし指を口に当てて、
なにやら小豆大のマイクの様なものを、天井の照明の中から探し出した。
館土はその小豆を口元に寄せ、大きな声で「わっ!!」と叫ぶと
そのマイクらしき物を踏み潰した。
「知事、盗聴装置です。」
淡々と喋る館土に、都知事はすがる様に言った。
「都庁に盗聴装置だって!とうちよう~。」
第四回
さて、今週の『落ち予想問題』略して「オチョソ!」
は、亀有在住のオモロイ女房さんから、地中海ねたです。
第1問
「スペイン人の知り合いにお金を借りるにはどうしたらいいかなあ」
つぎは同じくオモロイ旦那さんからの地中海ねたです。
第2問
南仏のコートダジュールでは
潮風で家が傷みやすい。
壁に何か塗ったらいいと思うんだけど。
答え
第一問は答えが来ていませんので、私の予想です。
「セビリャいい」
第二問
「ニース」
ご応募、ありがとうございました。
来週もお楽しみに。
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。