1997/09/26
Weekend Theater ID:63
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。ハードボイルドOL
伊集院 涼子シリーズ
第25回
「謝意」
夕闇せまる灰色の道路の先に、空港ターミナルの
シルエット が暗い紫色の中、キラキラと輝くライトを
ちりばめて浮かび上がってきた。
休暇をかねて日本に立ち寄ったサー・オッペンハイマー
を出迎える為、涼子は成田空港に向かっていた・・・。
久しぶりに会うサーは相変わらず気品に溢れ、
涼子をほっとさせた。
「お久しぶりです。サー。少しお痩せになりました?」
「うむ。まずい機内食でやつれてしまったよ。おいしい
物を食べに行かんかね。そうだ、焼き肉がいい。」
涼子とサーは韓国料理店で、グリルを挟んで座った。
「野菜が足りないと家内に良く怒られるよ。肉と合う何か良いもの
があるかね。」
尋ねるサーに涼子はサンチュと一緒に肉を食べることを
薦めた。サーはいたく気に入り、サンチュのおかわりを
大量にし、店の者を驚かせた。
会計の時、料理店の店主が伝票を見て云った。
「サンチューベリーマッチ。」
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。