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1997/11/14
Weekend Theater ID:70

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。


ハードボイルドOL
伊集院涼子シリーズ

第28回

「出逢い」

今日涼子は休日。久しぶりに買い物に出かけた。
社長は出張中で、サーはまだ日本にいるのだが、
奥様が来日したので涼子はアテンドから解放された。
束の間の休息を楽しめそうだった。
銀座のめぼしいお店をチェックして、有楽町の老舗の
甘いもの屋で幸せになる事がいつもの彼女のパターンだった。
今日もその甘いもの屋は混雑していて、やはりいつものように
相席になった。だがいつもと違っていたのは相席の相手が
たぶんインド系の青年だろう、彫りの深い顔だちのハンサム
な青年だった。こんな店に男性が一人でいるのも珍しかったが、
どうも様子を見ていると、彼は表の日本的な店構えだけを見て、
なんの店だか良く分からず入ってしまったらしい。
メニューを見てしきりに頭をひねっていた。
「どうかしましたか?」
涼子は思わず尋ねた。
「シュイマシェン・・ア、アノ、ココ、ナニアリマシュ?
ニホンゴ マダベンキョウチュウデシュ。」
思った通り日本食レストランと勘違いしていた発音の悪い彼に、
涼子は事情を説明し、おこわを注文してあげた。
「アリガトゴジャイマシュ。タシュカリマシュ。」
「あなたは留学生ね。日本語を習いにきたの?」
「ソウデシュ。」
「でもその発音、どこの癖かしら。どこからきたの?」
「バングラデシュ。」





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