2013/04/14
Weekend Theater ID:881
おはよ~。
4月も半ばなのに寒いですね。
さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。
田舎暮らしの辰雄にとって、インターネットの情報は
のどかな景色に対比して、より刺激的に思えた。
ある日、都会に住むいとこがやって来て、秋葉原の話をしていった。
辰雄はメイドカフェが、ネット上の創作でなく、現実に存在する事を
確信した。
「・・行って見たい・・」
辰雄は連休の日、ついに決心して秋葉原へ行くことにした。
「む・・村祭りも比じゃないな・・。いやいや、驚いてらんね。」
秋葉原についた辰雄は、人の多さに驚きしり込みしそうな自分を励
ました。
だが駅出口からすでに沢山並んだメイドさん達には、とても目を合
わせられず、早足で逃げるように歩いた。
「しょ、初心者なんだから、もっとおとなしい所からはじめないと・・。」
裏通りに入ると、辰雄は一件の古めかしい喫茶店を見つけた。
「メイド・・カフェ・・」
英文字で書かれた看板は、確かに「メイドカフェ」らしい。
辰雄はこのくらい大人しければ、初心者の自分でもと思い、思い切ってドアを押した。
カランカラン!
ドアについたカウベルが大きな音を立てると、
正面のカウンターの中にいた寂しい頭のおじさんが、元気良く満面
の笑みで辰雄に声を掛けた。
「まいど!」
辰雄は驚いて後ずさりながら外まで出て、また大きな音を立ててし
まるドアから手を離した。
辰雄は再び看板を見上げ、声に出して読んでみた。
「M-A-I-D-O ・・Oが入ってたのか・・。」
※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。