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2013/04/21
Weekend Theater ID:882

おはよ~。

寒いし地震多いしで
どうなってんでしょうかね。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。



恩田権蔵といえば、現代絵画界では泣く子も黙る絵画評論の巨匠だ。
大伴嗣雄は銀座の小さなギャラリーで、
学生の頃から目を掛けてくれているキュレーターとして名を馳せてい
る水戸康之の手助けを受けて初めて個展を開いていた。
まさかその恩田がそこにやってくるとは思わなかった。
まだ若く、風体のあがらない大伴は、水戸が個展の手伝いにと用意し
てくれたスタッフにまぎれて恩田が絵を見て回る後ろにぞろぞろとつ
いて回った。
「ふむ・・。水戸君が目を掛けているにしては半端に異端だねぇ。
ちょっと見は正統派の絵画の顔をしているが、はずしている部分が
ちょっとえぐいね。・・おっと、今のは画いた本人に内緒にしたほ
うが良いかな・・。」
「あ・・先生、彼が作者の大伴です。」
スタッフの一人が声をかけ、恩田が振り向くと同時にスタッフが両
脇に身をひいた。大伴がぽつんと恩田の前に残った。
恩田はばつが悪そうに言った。
「いたんだ・・。」


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