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2014/08/24
Weekend Theater ID:951


おはよ~。

残暑厳しいですね。

さて、今週もいよいよ週末。
一週間お疲れ様でした。
忙しい中、一服の清涼剤。
ご存知、金曜ホラー劇場。
お楽しみください。



エリック「僕が手ほどきしますよ。安心してください。」
ニューヨーク支社で行われる会社の新商品発表会で、茶道の実演をし
て来場者を持てなそうと無理な企画を支社長がねじ込んできた。今回
のイベントリーダーの吉岡早苗は予算も時間もないので、社員の中に
茶道の経験があるものを探した。配送係として働く日系二世のジョン
・B・エリックが名乗りをあげた。
吉岡  「習っていたの?ああ、そうか、お母様ね?日本の方だった
     わね。」
エリック「いえ、母は何も。でも大丈夫ですよ。知ってますから。」
吉岡はとにかく予行を他のスタッフを集めて行う事にした。
エリックは着慣れた風に見える和服を着、ガスコンロに乗った釜の前
に座った。エリックの正座はなかなか形になっていたが、ガスコンロ
が不釣り合いだった。何人かのスタッフが客として前に座り、エリッ
クの立てる茶を待った。
エリックは静かに釜の蓋を開けると、横にあった柄杓を2、3回手首を
ひねって回した。スタッフから少し失笑がもれた。
吉岡  「あれ・・、茶道だと思う?」
吉岡はさすがにあきれて副リーダーのスナイデルに聞いた。
茶道など見たこともないスナイデルは弱弱しく答えた。
「・・さぁどうでしょうか・・。」


※実在の人物、団体、事件、商品とは関係ありません。
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